CyanCamera(スマホ用カメラアプリ)について
https://village-island.com/cyancamera-app/
https://camera.cyanview.com/
CyanCamera とは
CyanCamera は、iPhone / iPad や Android のスマートフォン・タブレットを、ライブ制作で使える番号付きのカメラに変える Cyanview 社のアプリです。
スマートフォンは Cyanview ゲートウェイ上でほかのカメラと同じように1台のカメラとして認識され、ふだん他のカメラに使っている RCP からそのままシェーディング(明るさ・色の調整)できます。RCP の操作方法は 210 機種以上の対応カメラと共通なので、操作する人が新しく覚えることはほとんどありません。
:::tip 用語メモ
- REMI と RCP: 公式マニュアルでは「同じリモートコントロールの仕組みの2つの呼び名」と説明されています。REMI はゲートウェイが使う接続方式(プロトコル)、RCP はオペレーターが操作するコントロールパネルです。
- ゲートウェイ: 公式ページで使われている表現で、スマートフォンのカメラを Cyanview システムにつなぐ接続先を指します。実際の運用では、スマートフォン・RCP・設定用パソコンを同じネットワークに接続した状態を指していると考えられます。 :::
できること
撮影
- HEVC(8bit / 10bit)、ProRes 422 Proxy 〜 HQ、対応する iPhone では Apple ProRes RAW で記録
- 色空間: Rec.709、P3 D65、Rec.2020 HLG、Apple Log、Apple Log 2(Log と HLG は 10bit で処理)
- フレームレート: 1080p / 4K で 23.98 〜 60fps、および 120fps・240fps
- ビットレート: 自動、または最大 240Mbps の固定値。記録先は写真ライブラリ、SSD、任意の「ファイル」フォルダ
- 静止画撮影、手ぶれ補正モード、フレームガイド、シャッター角表示、iOS が性能を制限する前に負荷を下げるサーマルモニター
RCP からの操作
- ISO、シャッター、アイリス、露出補正、ホワイトバランス、フォーカス、ズームを RCP から REMI 経由で操作
- カスタムボタンでレンズ切り替え、ルックのオン/オフ、カメラの前後切り替え、録画開始、RTP / SRT の切り替え、ビットレートの増減、HDMI のオン/オフ
- タリー(赤・緑・コール)を映像の周囲の枠で表示。RCP 側ではバッテリー、温度状態、HDMI、コーデック、空き容量を確認可能
- 自動露出を、オペレーターが決めた ISO・シャッターの範囲内に制限可能
- REMI Cloud によりインターネット経由で RCP と接続(地域別サーバーと遅延測定機能あり)
- VISCA over IP、USB MIDI 経由の Blackmagic ズーム/フォーカスデマンド、スクリプトで設定できる REST API にも対応
本体内でのカラーシェーディング
- リフト、ガンマ、ゲイン、彩度、色相、ローカルコントラストをパネルからライブで調整
- 16 ベクトルのマルチマトリックス
- 調整結果は 3D LUT として、プレビュー・HDMI・録画・ストリームの出力先ごとに適用
- オペレーターが誤って無効にしないようロック可能
ストリーミング
- RTP: ローカルネットワーク向け。数フレームの低遅延
- SRT: インターネット経由。暗号化に対応し、Caller / Listener の両モード、AAC 音声付き
- コーデックは H.264 / H.265。ビットレートはスマートフォンまたは RCP からライブで変更可能
- 1080p240 の映像を FXVP へ送り、スローモーションやリプレイに利用可能
HDMI 出力
- USB-C アダプター経由で、Rec.709 / HLG / Apple Log 2 を最大 10bit で出力
- 音声モニタリング、アナモルフィックのデスクイーズ表示
モニタリング
- RGB パレード、RGB ヒストグラム、ベクトルスコープ、オーディオメーター(すべて GPU で処理し、外部機器は不要)
LUT の読み込み
- 任意の
.cubeファイルをベースのルックとして読み込み可能(CyanView Studio やほかのグレーディングソフトで作成したもの) - Apple Log → Rec.709 変換用の LUT を同梱
同期(ジェンロック・タイムコード)
- Blackmagic Camera ProDock の BNC 端子経由でジェンロックと LTC に対応(ジェンロックは iPhone 17 Pro 以降、タイムコードはすべての ProDock モデルで利用可能と記載)
- 録画にタイムコードトラックを記録(オフセット調整可能)。ネットワーク経由の MIDI タイムコードや NTP からも取得可能
- ジェンロックを使わない場合は、PoE ドングルで有線ネットワーク接続が可能
活用シーン
- 大型カメラでは入れない場所からのアングル
- 中継車からシェーディングする、現地のリモート出演者・コントリビューター
- セカンドユニットやメイキング(BTS)の撮影を、メインカメラと違和感なく切り替える
- ラックを増やさずに、低コストでマルチカメラ構成を拡張する
対応プラットフォームと必要なもの
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| iOS(iPhone / iPad) | App Store |
| Android(スマートフォン / タブレット) | Google Play |
| リモート操作・シェーディング | Cyanview の RCP が必要(それ以外の機能はアプリ単体で動作) |
| ジェンロック・LTC | Blackmagic Camera ProDock が必要 |
| Apple Log 2 | iOS 26 が必要 |
| HDMI のブロードキャスト出力・アイリス制御 | iOS 27 が必要 |
| ProRes / ProRes RAW | 対応する iPhone が必要 |
:::note 提供状況 CyanCamera は App Store / Google Play から誰でもインストールできますが、現在は**ベータ版(お試し期間中)**です。機能や提供条件は今後変わる可能性があります。価格は公式ページに掲載されていません。 :::
使い始めの流れ
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アプリを入れる: App Store(iOS)または Google Play(Android)から CyanCamera をインストールします(上の表のリンク参照)。
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初回起動時の権限を許可する: ビデオ(カメラ)・マイク・カメラロールへの保存の3つを許可すると、カメラ画面が開きます(初回セットアップと画面の操作参照)。
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カメラ番号を決める: 画面下部の SETUP で Camera Number(RCPに表示されるカメラ番号)を設定します(設定項目参照)。
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ネットワークに接続する: スマートフォンを、RCP・設定用パソコンと同じネットワークに接続します。スマートフォンのネットワーク接続には次の方法があります。
- Wi-Fi
- 有線LAN: USB Type-C → イーサネット変換アダプターを使用
- LTE などのモバイル回線: RCP と同じネットワークに入れない場合は、SETUP の REMI 設定でクラウド中継を使い、インターネット経由で接続します(設定項目の「REMI(クラウド中継)の設定」参照)
接続されると、画面のステータス表示に REMI が表示されます。
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RCPから操作する: RCPに登録されるとステータス表示に RCP が表示され、ほかのカメラと同じようにRCPから操作できます(RCP からの操作参照)。
アプリ単体(撮影・録画・ストリーミングなど)はRCPがなくても使えます。RCPからのリモート操作・シェーディングにはCyanviewのRCPが必要です。
使い方
初回セットアップから RCP での操作、ストリーミング設定までの手順は CyanCamera マニュアル をご覧ください。
関連ページ
- CyanView Studio — CyanCamera を放送用カメラと並べて操作し、LUT をライブ送信できるデスクトップアプリ
- RCP
- REMI の設定