CyanView Studio について
https://village-island.com/cyanview-studio/
https://software.cyanview.com/
:::caution アーリーアクセス(先行提供)版です CyanView Studio は現在アーリーアクセス(先行提供)の段階にあるソフトウェアです。機能・エディション構成・対応機器は今後変更される可能性があります。最新情報は公式ページでご確認ください。 :::
CyanView Studio とは
CyanView Studio は、パソコン(macOS / Windows)で動作する Cyanview 社のデスクトップアプリケーションです。放送やシネマスタイルのライブ制作向けに、次の2つの役割を1つのアプリで担います。
- カメラコントロール: ネットワーク上のすべての RCP と RIO を1つの画面(ダッシュボード)にまとめ、カメラの設定値の確認・操作を行います。RCP / RIO 経由で 210 機種以上のカメラに対応しています。
- リアルタイムのカラーシェーディング(色調整): 映像の色をその場で調整し、3D LUT(色変換テーブル)をリアルタイムに生成して、対応する LUT ボックス(色補正機)へ送ります。
:::tip 用語メモ
- シェーディング: ライブ制作で、カメラ映像の明るさや色合いを調整・統一する作業のことです。
- 3D LUT: 入力された色を別の色に置き換えるための対応表です。
.cube形式のファイルで受け渡しされるのが一般的です。 - LUT ボックス: 3D LUT を映像信号(SDI など)にリアルタイムで適用する機器です。Cyanview の VP4 などが該当します。 :::
使うために必要なもの
CyanView Studio はソフトウェアなので、カメラを操作するには Cyanview のハードウェアと組み合わせて使います。
| やりたいこと | 必要なもの |
|---|---|
| カメラの監視・操作(Dashboard エディション) | パソコンと同じネットワーク上の RCP または RIO。カメラ自体の接続・設定は RCP / RIO 側で行います(はじめての方へ参照) |
| ライブシェーディング(Studio エディション) | 上記に加えて、3D LUT を受け取れる LUT ボックス(AJA、VP4、BoxIO、または CyanCamera アプリ) |
| スマートフォンをカメラとして使う | CyanCamera アプリ |
各エディションで使える機能は、下記「エディション」を参照してください。
主な機能
複数カメラのコントロール
- ネットワーク上の RCP / RIO をすべて1つのデスクトップアプリから操作し、全カメラの値を1つのダッシュボードに表示します。
- カメラをシーンにまとめたり、独自のグリッドやクイックコントロール画面をレイアウトしたりできます。
- CDL カラーホイールやマクロパッドなど、RCP 本体には用意されていない操作も行えます。
LUT フェード
本番中にルック(画づくり)を切り替えても、映像が急に変わって見えないようにする機能です。LUT フェードを有効にすると、新しい 3D LUT・グレード・DCTL・IDT/ODT・ギャラリーから選んだルックが、瞬時に切り替わる代わりに、設定したステップ数で段階的に補間されます。ステップ数と所要時間は調整でき、ノードの種類ごとに「フェード」か「瞬時切り替え」かを選べます。
カラーシェーディング
2種類のグレーディング方式を1つの作業画面で使えます。
| 方式 | 調整項目 | 特徴 |
|---|---|---|
| ASC-CDL | Slope / Offset / Power | 映画・ポストプロダクションで一般的な方式 |
| Primaries | Black / Gamma / Gain | 放送用カメラのシェーディングに近い方式 |
このほか、次のツールを備えています。
- マルチマトリックス(32 セクターの色相・彩度補正)
- 色相キーで動作する 6 つの独立したカラーコレクター
- RGB カーブ
- GPU で処理するスコープ(波形モニター、ベクトルスコープ、パレード、ヒストグラム)
3D LUT の生成
- 17³ 〜 65³ の 3D LUT をリアルタイムに生成します。
- ビジュアルなノードグラフエディターで色変換をつなげて処理を組み立てます。よく使うノードやグループはライブラリに保存して再利用できます。
- 標準的な
.cubeファイルとして書き出すか、色補正機器へ直接送信できます(30 台以上のカラーボックスへ 60fps で送信可能と公式に記載されています)。
DCTL のサポート
DaVinci Resolve で使われる DCTL(DaVinci Color Transform Language)スクリプトを読み込み、標準的な 3D LUT に変換(コンパイル)します。ノードグラフ内の処理ノードとして使え、リアルタイムでプレビューしながら .cube 書き出しや機器への直接送信が可能です。
NDI 出力と外部スコープ
調整中の映像を NDI でネットワークに送出し、ネットワーク上のどこからでも確認できます。NDI 映像は NobeOmniScope や Hedge 社の ScopeBox で読み込んで、波形などのスコープ表示に使えます。
ライブ映像処理(OpenFX ホスト)
OpenFX(OFX)プラグインのチェーンを、ライブの SDI 映像に対して GPU でリアルタイム処理できます。処理は Studio に内蔵されたエンジンで行うほか、FXVP ノード(SDI 入出力を備えた専用の Mac mini をモニター・キーボードなしで動かすヘッドレス処理ノード)を追加して処理を分散することもできます。FXVP ノードは電源を入れ直すと前回の処理構成で自動的に起動し、Studio からネットワーク経由で操作します。
エディション
CyanView Studio には3つのエディションがあり、上位エディションは下位エディションの機能をすべて含みます。
| エディション | 位置づけ | 主な機能 |
|---|---|---|
| Dashboard | カメラコントロール | 複数の RCP / RIO の接続と監視・操作、カスタムダッシュボード・操作ページ、カメラグループ、マクロ・マクロパッド、CyanView REMI への直接接続(RIO と CyanCamera アプリの制御)、RCP 向けインターネットゲートウェイ(閉じた LAN 上の RCP にパソコンのインターネット接続を共有) |
| Studio | Dashboard + シェーディング・モニタリング | LUT ボックス経由のライブシェーディング(AJA・VP4・BoxIO・CyanCamera アプリへ動的に 3D LUT を送信。openGear は今後対応予定と記載)、フルセットのシェーディングツール(Primaries、カーブ、カラーワーパー、プリンターライト、CDL)、カメラ設定値のスナップショット(次の会場で呼び出し可能)、3D LUT の読み込み・書き出し(17/33/65、.cube / .3dl)、内蔵スコープと NDI 出力、スコープの切り離し・フルスクリーンプレビュー(セカンドモニター用)、DeckLink によるキャプチャーと SDI 出力 |
| LiveLab | Studio + ライブ映像処理・ポストワークフロー | DCTL のサポート、リファレンスチャートとクリップ再生(本番前のルック作成用)、DaVinci Resolve との LUT のライブ送受信、OpenFX プラグインホスト、ライブ GPU エフェクト処理、ライブプラグインチェーン |
FXVP ヘッドレスノードは、Studio または LiveLab に追加するアドオンで、ノード単位でライセンスされます。お使いのパソコン上で動作する内蔵の処理エンジンはアドオンなしで利用できます。
価格・動作環境(必要スペック)は公式ページに掲載されていません。導入をご検討の際は販売店または Cyanview 社にお問い合わせください。
CyanCamera アプリとの連携
スマートフォン用アプリ CyanCamera を使うと、iPhone や Android スマートフォンを Cyanview ゲートウェイ上の番号付きカメラとして扱えます。Studio からは次のような操作が可能です。
- Studio のダッシュボードから CyanCamera へ REMI で直接接続し、放送用カメラと並べて操作する
- 3D LUT をスマートフォンへライブで送信し、グレーディング用にフレームを取り込む
入手方法
- 公式ページ software.cyanview.com から macOS 版・Windows 版をダウンロードできます。
- アーリーアクセスへの参加は、公式ページの「Get Early Access」から申し込みます。
- 質問は Cyanview のコミュニティフォーラム discourse.cyanview.com で受け付けています。
関連ページ
- Multi-Cam Dashboard — RCP に内蔵された、ブラウザで使うカメラ監視・制御アプリ
- VP4 — Cyanview 製の色補正機(LUT ボックス)
- Integrations: 3D LUT プロセッサー